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不眠症対策
不眠症の影響と、早めの対策の大切さ
夜が更けても眠れない…そんな夜を過ごしたことはありませんか?
布団に入っても頭が冴えたまま、時計の針ばかりが進んでいく。焦る気持ちがさらに眠りを遠ざけてしまう──そんな「眠れない悩み」を抱える方は少なくありません。
不眠症は、ただの寝不足ではなく、心と体のバランスを崩す大きな原因にもなり得る深刻な状態です。
この記事では、不眠症の「原因」「症状」「予防法」「治療法」についてやさしく解説します。
心地よい眠りを取り戻すためのヒントを、一緒に見つけていきましょう。

不眠症の原因とは?
生理的な要因
夜勤や海外渡航による時差ぼけなどで、体内時計が乱れてしまうことがあります。
私たちの体内時計は脳の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」という部分でコントロールされていて、通常は昼夜のリズムに合わせて働いています。
ところが、夜間に働く生活や昼夜が逆転するような生活を送ると、本来眠るべき時間帯でも脳が覚醒してしまい、うまく眠れなくなるのです。
さらに、夜遅くに強い光を浴びることで、脳が「今は昼間だ」と錯覚し、眠気を誘うホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられてしまい、寝つきが悪くなることもあります。
心理的な要因
仕事や対人関係によるストレス、不安な出来事などは、精神的な緊張を引き起こし、眠りにくくなる原因となります。
特に「早く寝なきゃ」と焦る気持ちがプレッシャーとなり、かえって眠れなくなる「入眠不安」という状態に陥ることもあります。
身体的・精神的な病気による要因
不眠症には、身体の不調やこころの病気が関係しているケースもあります。
身体的な原因としては、慢性的な痛み、アレルギー、夜間頻尿、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。
また、うつ病や不安障害、双極性障害といった精神的な病気も、深い眠りを妨げる要因となります。
薬理的な要因
就寝前にカフェインを含む飲み物を摂ると、覚醒作用により寝つきが悪くなりがちです。
また、アルコールは一時的に眠気を感じさせますが、深い睡眠を妨げ、夜中に何度も目が覚めやすくなることがあります。
さらに、睡眠薬や抗不安薬を長期間使い続けると、効果が薄れてしまう場合があります。
その結果、薬の量を増やさなければならなくなり、かえって不眠が悪化することもあるため、使用には医師の指導が欠かせません。
不眠症の症状とは?
入眠障害
入眠障害とは、布団に入ってもなかなか眠れず、寝つくまでに時間がかかる状態のことです。
「早く寝なきゃ」と思えば思うほど頭が冴えてしまい、寝室で過ごす時間が長くなるばかりで、なかなか眠りに落ちません。
眠ろうとする意識が強すぎたり、寝る前に不安や心配ごとを考えてしまったりすることが原因になりやすいです。
この状態が続くと、睡眠不足から体の不調や集中力の低下、気分の落ち込みなど、日中の生活にも支障をきたすことがあります。

中途覚醒
中途覚醒とは、夜中に何度も目が覚めてしまい、そのあと再び眠るのが難しくなる状態です。
特に深い眠りに入ったはずの時間帯に目が覚めてしまうことが多く、睡眠の質を大きく下げてしまいます。
環境の変化や体の不調、心の状態によって睡眠のリズムが乱れていることが一因になることも。
目が覚めるたびに「また眠れないかも…」という不安や焦りが強まり、さらに眠れなくなるという悪循環に陥ることもあります。

早朝覚醒
早朝覚醒とは、予定していた時間よりもかなり早く目が覚めてしまい、そのあと眠れなくなる状態です。
本人の意思とは関係なく目覚めてしまうため、睡眠時間が短くなり、結果的に眠りが浅くなります。
うつ病や不安症といった精神的な不調が背景にあることも少なくありません。
早朝に目覚めることで睡眠の質が下がり、日中に強い倦怠感や疲労感を感じることがあります。

熟眠障害
熟眠障害は、眠っているはずなのに「ぐっすり眠れた感じがしない」と感じる状態です。
浅い眠りが続いていたり、夜中に何度も目が覚めていることで、睡眠の質が低下していることが原因です。
朝起きたときに疲れが取れておらず、体が重く感じたり、日中も眠気が続いたりします。
「たくさん寝たのに、全然スッキリしない…」と感じる人は、熟眠障害の可能性があります。

不眠症の予防方法とは
◇ 適度な運動を取り入れましょう
日中に軽いウォーキングやストレッチをする習慣をつけると、体内リズムが整いやすくなります。
目安は1日30分ほど、週に3〜5回程度がおすすめです。
ただし、寝る直前の激しい運動はかえって脳を覚醒させてしまうので、避けるようにしましょう。
◇ 就寝前はリラックスタイムを心掛けましょう
眠る1時間くらい前からは、スマホやパソコンの使用を控えて、心と体を休める時間をとりましょう。
ぬるめのお湯(38〜40℃)に10〜15分ほどゆったり浸かるのも良いですね。
深呼吸や軽めのストレッチも取り入れると、自然と心拍数が落ち着いて、眠りやすくなります。
◇ 寝酒は控えましょう
アルコールを飲むと一時的に眠気を感じることもありますが、数時間後には逆に目が覚めやすくなることがあります。
とくに就寝の3時間以内の飲酒は避けるようにすると、ぐっすり眠りやすくなります。
◇ 朝の光をしっかり浴びましょう
朝起きたら30分以内に、10〜15分ほど太陽の光を浴びるのがおすすめです。
窓越しではなく、できれば外に出て直接日光を浴びるのが理想的。
朝の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜も自然と眠くなりやすくなります。
◇ 快適な寝室を作りましょう
寝室の温度や湿度を整えることで、眠りの質がグッと上がります。
夏は25〜28℃、冬は18〜21℃が心地よいとされています。
湿度は年間を通じて50〜60%を意識しましょう。
遮光カーテンや音を和らげるグッズも使いながら、自分に合った快適な空間を作ってみてくださいね。
不眠症に効くストレッチ・筋トレとは?
キャット&ドッグ
「キャット&ドッグ」は、背骨まわりをやさしく動かしながら深呼吸を行うストレッチです。
副交感神経を整え、心と体をリラックスさせる効果があり、眠る前のストレッチとしてもおすすめです。
1. 床に四つん這いになります。手は肩の下、膝は腰の真下にセットしましょう。
2. 息を吸いながら、ゆっくり背中を丸めていきます(猫のポーズ:おへそを覗き込むイメージ)。
3. 次に息を吐きながら、背中を反らせて胸を軽く開きます(犬のポーズ:顔をやさしく前に向けます)。
4. この動きを、呼吸に合わせてゆっくり5〜10回ほど繰り返します。


足首曲げストレッチ&深呼吸
このストレッチは、足首を動かしながら深い呼吸を取り入れることで、血行がよくなり、自然と体がリラックスしていきます。
副交感神経が働きやすくなるため、寝つきが悪いときにぴったりの簡単ケアです。
1. 仰向けでリラックスして寝ます。
2. 両足を軽く伸ばし、足首をゆっくりと上下に動かしましょう(つま先を天井→床の方向へ動かすイメージ)。
3. 同時に、4秒かけて鼻から息を吸い、8秒かけて口から息を吐くという深呼吸を行います。
4. この動きを1分間続けてみましょう。

ダンベルフライ
「ダンベルフライ」は、大胸筋を中心に胸まわりを引き締めるトレーニングです。
女性にも人気のメニューで、バストラインをきれいに整えるサポートにもなります。
1. トレーニングベンチに仰向けになり、足はしっかりと床につけます。
2. 両手にダンベルを持ち、肘を軽く曲げた状態で胸の上に持ち上げます。
3. 手首を安定させたまま、ゆっくりと腕を横に開くように広げていきます。
4. 無理のない範囲で腕を床に近づけたら、胸の力を使って元の位置へ戻します。
5. これを8〜12回、ゆっくり丁寧に繰り返しましょう。

ダンベルロウイング
「ダンベルロウイング」は、背中の広背筋や肩まわりを鍛えるエクササイズです。
猫背の予防や、肩甲骨まわりをすっきりさせたい方にもおすすめです。
1. 片手と同じ側の膝をベンチ(または椅子など)につき、上体を前に倒します。
2. 反対側の手にダンベルを持ち、脇を締めながら脇腹に向かって引き上げます。※肩甲骨をギュッと寄せるイメージで!
3. ゆっくりと肘を伸ばしながら、ダンベルを元の位置に戻します。
4. 左右交互に、各8〜12回ほど繰り返しましょう。

不眠症の治療法とは?
不眠症の治療には、薬物療法と非薬物療法の2つのアプローチがあります。
睡眠導入薬は、一時的な症状の緩和には効果がありますが、根本的な解決にはつながりにくいとされています。
そのため、長期的な改善を目指すには、不眠の原因を見つけ出し、それに合った対応をしていくことが大切です。
生活習慣の見直しやストレスケアなど、日常の中でできる対策も重要なポイントになります。
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◇ 薬物療法
不眠症の治療には、症状や原因に応じて薬物療法が使用されることがあります。
代表的な薬物には、GABA受容体作動薬があります。これは脳の興奮を抑え、入眠を助ける効果があります。
次に、メラトニン作動薬があり、これは体内時計を調整する効果があり、特に睡眠リズムが乱れている場合に有効です。
さらに、オレキシン受容体拮抗薬は、過剰な覚醒を抑制し、自然な睡眠を促す働きがあります。 -
◇ 非薬物療法
不眠症の改善には、生活習慣の見直しが非常に重要です。
適度な運動は心身をリラックスさせ、睡眠の質を向上させます。特にウォーキングやストレッチが効果的です。
食事も規則正しく、就寝前には消化に負担のかかる食べ物を避けましょう。また、カフェインやアルコールの摂取を控えることで、よりスムーズに入眠できるようになります。
これらの習慣を意識することで、薬に頼ることなく睡眠リズムを整えることができます。 -
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◇ 当院の治療法② 頭蓋骨矯正
当院の頭蓋骨矯正は、不眠症改善に効果的な施術です。
詳しくはこちら
アロマを使用し、リラックスしながら施術を行うことで、自律神経の乱れを改善し、より良い睡眠をサポートします。
また、食いしばりなどが原因となる不眠症の場合、頬周りの筋肉や側頭筋、首周りの筋肉にもアプローチし、筋肉の緊張をほぐすことで睡眠の質が向上します。 -
◇ 当院の治療法③ 全身矯正
当院では、全身矯正によって自律神経を司る背骨を矯正します。
詳しくはこちら
猫背などの姿勢不良が原因となる様々な不調を改善し、ストレスを緩和することで睡眠の質向上が期待できます。
血流の改善により、交換神経と副交感神経の切り替えがしやすくなり、寝つきが良くなると考えられます
不眠症は、睡眠不足が原因で日常生活に大きな影響を与え、生活の質が著しく低下する状態です。
「眠れない…」「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚めてしまう…」など、お悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院での施術やサポートをご利用ください。
体のバランスを整えることで、快適な睡眠をサポートできるかもしれません。お気軽にご相談ください。