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胸郭出口症候群対策
“しびれ”が出たら胸郭出口症候群のサインかも!?
腕を持ち上げたときに、腕がしびれたり、重だるくなったり、痛みを感じたりすることことはありませんか?
もしかすると、それは「胸郭出口症候群」という神経や血管の圧迫によって起こる症状かもしれません。
肩こりと似ているため、ただの肩こりだと勘違いしやすく、気づくのが遅れるケースも少なくありません。
この記事では、胸郭出口症候群の主な症状や原因、予防・対処法についてわかりやすく解説します。
「なんだか最近、腕や肩まわりが気になる…」という方は、ぜひチェックしてみてください。

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)とは、胸のあたりにある「胸郭」と呼ばれる骨の枠組みから、腕へと向かう神経や血管が通る出口付近で、これらが圧迫されることで起こるさまざまな症状のことをいいます。
「胸郭出口」という名称は、まさにこの圧迫が起こる場所を表しています。
このようなお悩みを抱えていらっしゃいませんか?
肩から腕にかけてチクチクするような痛みがある
腕がだるくて重たい感覚がある
手が冷えていて、青白く見える
指先が思うように動かない/動かしづらい
胸郭出口症候群の原因とは?
● なで肩
なで肩の人は、肩甲骨が通常よりも下がりやすく、それに伴って肩周りの筋肉が引っ張られた状態になります。
この筋肉の緊張が神経や血管を圧迫しやすくなり、結果として胸郭出口症候群を引き起こすことがあります。
● 長時間の座り仕事・デスクワーク
パソコン作業や長時間のデスクワークでは、自然と前かがみの姿勢になりやすく、肩や肩甲骨まわりに負担がかかります。
さらに、首の前にある「斜角筋」という筋肉が硬くなりやすく、その結果、神経や血管を圧迫して胸郭出口症候群を誘発しやすくなります。
● 重い荷物を頻繁に持ち運ぶ習慣
日常的に重いカバンや荷物をよく持つ方は、肩や腕の筋肉に負担がかかりやすくなります。
特に、無理な姿勢やバランスが悪い持ち方が続くと、筋肉が硬直し、神経や血管を圧迫してしまいます。これが胸郭出口症候群のリスクを高める原因となります。
胸郭出口症候群の症状とは?
● 肩から手先にかけての重だるさやしびれ、痛み
洗濯物を干す時やつり革に掴まる時など、肩から手にかけてしびれや痛み、だるさを感じることがあります。
時には、腕や手全体に重だるさを感じることもあります。
● 握力の低下や指の動かしづらさ
胸郭出口症候群により、握力の低下や指を動かしにくくなることがあります。
腕や手の神経が圧迫され、神経伝達が正常に行われなくなるためです。
特に、小さな物をつまむ時や繊細な動作をする際に不快感や違和感を覚えることが多く、日常生活や仕事に影響を与えることがあります。
● 手の冷え
手の冷えも胸郭出口症候群の一つの兆候です。
圧迫された血管が血液をうまく循環させられなくなるため、手の血行が悪くなり、手が冷たく感じます。
血流不足により、腕が白っぽくなったり、青紫色を帯びたりすることもあります。
胸郭出口症候群の予防方法とは?
◇ 姿勢を意識する
日常生活や仕事中に良い姿勢を保つことが、胸郭出口症候群の予防にとても重要です。
座っているときは、背筋をしっかり伸ばし、肩をリラックスさせ、足を床に平行に置きます。肩が前に出たり、上がったりしないように意識しましょう。
◇ 物を持ち上げる際の姿勢
重い物を持ち上げるときは、正しい姿勢を保つことが大切です。
膝を曲げて腰を使い、肩や腕に過剰な負担がかからないように注意を払いましょう。
胸郭出口症候群に効くストレッチとは?
首の側屈ストレッチ
頭をゆっくり片側に倒し、反対側の肩を下げる動作を行います。各方向で15秒間キープし、1日3回実施しましょう。

肩甲骨のストレッチ
腕を前に伸ばし、肩甲骨を引き寄せるように肩を前に押し出します。この状態を10秒間保持し、1日3回行いましょう。

胸郭出口症候群の治療法とは?
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◇ 保存療法
初期段階の患者様には、保存療法が最適です。理学療法士の指導のもと、肩や首の筋肉を強化し、柔軟性を向上させるエクササイズを実施します。
これにより、神経や血管の圧迫が軽減され、症状の改善が期待できます。患者様の状態に合わせてプログラムが調整され、継続的なエクササイズとストレッチが重要となります。 -
◇ 神経ブロック注射
神経ブロック注射は、胸郭出口症候群の重度の痛みを緩和するための治療法です。
薬剤を神経に直接注入し、痛みの信号を遮断します。これにより、即効性のある痛みの軽減が得られ、症状が改善することが多いです。
通常、1〜2週間に1回の頻度で数回実施され、他の治療法と併用することで総合的な治療効果が高まります。 -
◇ 手術療法
手術は、他の治療法で効果がない重度の胸郭出口症候群に対して行われる最終手段です。
神経や血管を圧迫している筋肉や骨を解放するために、鎖骨や第1肋骨の一部を除去することが一般的です。
手術後はリハビリテーションで筋力を回復させ、再発を防止します。リスクはありますが、成功すれば症状の大幅な改善が見込まれます。 -
◇ 当院の治療法① 骨盤矯正
当院では、お身体の状態に合わせた骨格矯正を行い、胸郭出口症候群の原因となる巻き肩や猫背などの姿勢不良を改善します。
詳しくはこちら
しっかりとした矯正からソフトな矯正まで対応し、初めての方でも安心して受けられます。骨盤と全身をトータルで整えることで、健康な体づくりをサポートします。 -
◇ 当院の治療法② 猫背矯正
猫背矯正は、上半身を中心としたストレッチ施術です。
詳しくはこちら
上半身の筋肉の柔軟性を高めることで、筋肉の硬さの原因となっている猫背や巻き肩を改善し、胸郭出口症候群による症状の緩和を目指します。 -
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胸郭出口症候群は、適切な予防と治療を行うことで、症状の改善が期待できます。正しい姿勢を保ち、定期的なストレッチや適度な運動を心がけることが大切です。
症状が気になる方や、詳しい診断・治療を希望される方は、ぜひ当院までご相談ください。専門のスタッフが親身になってサポートいたします。
また、当院は日曜も診療を行っておりますので、お気軽にご連絡ください!