tel: 045-577-9962


緊張型頭痛対策
緊張型頭痛の原因と対策
運転を長くしたあとや、仕事終わりのふとした瞬間、ストレスを感じているときなどに「なんだか頭が痛いな…」と思ったことはありませんか?
その痛み、もしかすると「緊張型頭痛」かもしれません。
緊張型頭痛は、実は頭痛の中でももっとも多いタイプで、全体の約7~8割を占めると言われています。
症状の頻度は人によってさまざまで、月に数回の方もいれば、ほぼ毎日のように感じる方も。痛みの持続時間も、30分ほどでおさまる人から、1週間以上続く人まで差があります。
頭の痛みや不快感は、集中力の低下や気分の落ち込みなど、日常生活にも影響を与えることがあります。
でも、正しく理解して対策をとれば、症状をやわらげることは可能です。
この記事では、緊張型頭痛の特徴や原因、予防法、そして日常でできる対処法についてわかりやすくお伝えしていきます。

緊張型頭痛の原因とは?
緊張型頭痛の原因は大きく2つに分けることができます。それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
筋肉のこわばり
一つ目は、筋肉のこわばりです。
例えば、長時間のパソコン作業やスマホの使用、長距離の運転、体に合っていない寝具の使用などが該当します。
これらの状況下では、頭が前方に傾いたままの姿勢になりやすく、首や頭のバランスが崩れます。その結果、首の骨に負担がかかり、周辺の筋肉が緊張状態になります。
この緊張が続くと血行が悪くなり、筋肉に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなります。それが原因となって、緊張型頭痛を引き起こすのです。
心理的なストレス
もう一つの要因がストレスです。
精神的なストレスは自律神経に作用し、脳内の神経伝達物質のバランスを崩します。これによって、乳酸やピルビン酸といった頭痛の原因になりやすい物質が体内に増加してしまいます。このような状態が続くと、頭部に鈍い痛みや締めつけられるような感覚が現れやすくなり、緊張型頭痛のきっかけとなるのです。
緊張型頭痛の症状とは?
-
● 鈍い痛み・締め付け感
緊張型頭痛の特徴としてよく見られるのが、頭全体に広がるような鈍痛や締め付けられるような違和感です。
両側にかけて痛むことが多く、しばしば後頭部に圧迫されるような重さを感じることもあります。
激しい痛みではないものの、持続的に続くのが特徴で、人によっては軽度のめまいや吐き気を伴うこともあるようです。 -
● 頭が重く感じる
もうひとつよくあるのが、頭がズシンと重く感じる症状です。
まるで大きな荷物を頭に乗せられているような感覚で、頭皮や額にかけて広がるような重だるさを感じる方もいます。
この不快感が強くなると、日常生活に支障をきたすこともあります。
緊張型頭痛の予防方法とは?
◇ 正しい姿勢を意識する
姿勢を意識して整えることで、首や肩、背中の筋肉に余計な負荷がかからず、血流も良くなり筋肉のこわばりが防げます。
座って作業をする際は、背筋を伸ばし、背もたれをしっかり使いましょう。画面の高さも目線と同じくらいになるよう調整すると良いです。
足は床にしっかりつけ、膝は直角になるように意識します。脚を組む癖がある方は、骨盤が歪んで首や背中への負担が増すので注意が必要です。
また、30分おきに短い休憩を入れて、体をほぐす習慣も予防には効果的です。
◇ 軽い運動やストレッチをおこなう
日常的に体を動かすことも、緊張型頭痛の予防にはとても有効です。
首や肩周り、背中、顔まわりのストレッチを行うことで、筋肉のこわばりを解消し、血行も良くなります。
ゆっくり首を回したり、肩をすくめたり下げたりする動作、頭を左右に傾けるなどの軽いストレッチを取り入れてみましょう。
さらにウォーキングや自転車、水泳などの有酸素運動は、ストレスを軽減し、リラックス効果も高まるため、継続的な予防につながります。
◇ ストレスを管理する
心と体のバランスを保つことも、頭痛予防には欠かせません。
深呼吸やヨガ、瞑想などで心を落ち着ける習慣を持つほか、睡眠時間をしっかり確保し、無理のないスケジュールで過ごすことも大切です。
また、悩みや不安を一人で抱え込まず、家族や友人に話すこともストレスを軽減する効果があります。
緊張型頭痛の治療法とは?
-
マッサージで筋肉を緩める
マッサージは緊張した筋肉を柔らかくほぐすのに非常に効果的です。
特に、頭痛の原因となる首や肩、背中の筋肉を中心に施術を受けることで、血行が良くなり、リラックス効果も得られます。 -
温湿布で温める
首や肩に温湿布を貼ると、筋肉がじんわりと温まり、緊張が和らぎます。
温湿布はドラッグストアなどで手軽に購入でき、自宅で簡単にできるケアの一つです。 -
適切な薬を活用する
軽度の頭痛であれば、市販の鎮痛薬でも症状の緩和が期待できます。薬剤師に相談しながら自分に合った薬を選びましょう。
ただし、症状が重かったり頻繁に起こるような場合は、医療機関で診察を受け、必要に応じて処方薬を使うのが安心です。
自己判断での薬の過剰摂取はリスクがあるため、医師の指示に従いましょう。 -
生活習慣を見直す
ストレスとの向き合い方や日々の姿勢、適度な運動、しっかりとした睡眠など、日常の過ごし方を少しずつ整えていくことで、頭痛の頻度や程度を軽減できます。
体の負担を減らし、健やかな生活を保つことが、長期的な頭痛予防につながります。 -
当院の治療法① 頭痛安眠矯正
当院の「頭痛安眠矯正」は、睡眠の質の低下が原因で起きる頭痛にアプローチする施術です。
詳しくはこちら
自律神経のバランスを整えることで、頭痛の緩和が期待できます。施術中はアロマを使用し、落ち着いた雰囲気の中でリラックスしていただけます。 -
当院の治療法② 鍼治療
深部の筋肉までしっかりアプローチできる鍼治療は、手技だけでは届きにくい部分のコリを解消します。
詳しくはこちら
血流改善や神経の働きを整える効果もあるため、慢性的な緊張型頭痛にお悩みの方にもおすすめです。
前回ご紹介した「気象病(記事はこちら)」と今回の「緊張型頭痛」を通して、頭痛にはさまざまな要因があることが分かりますね。
原因をしっかりと見極めることが、的確な対策と快適な生活への第一歩です。
薬による対処や、専門的な施術を取り入れるなど、一人ひとりに合った改善方法を見つけていきましょう。